中国において、ある商品の加工を頼む際、『ちょっと大きくして』というオーダーは、なかなか難しい。
『専門家なんだから、分かるんじゃないの?』
『ちょちょっと、大きくして来ればいいよ』
『プロなんだから、バランスに合わせて、大きくできるでしょ』と考えてしまいがちですよね、オーダーする側にとって、
そして、
オーダーする側にとって、受ける側から「それなら、こんな風にするのはどうですかね」という答えを期待していると思うんですね。
受ける側はプロだと思っている訳ですし。
がっ、オーダーを受ける側の技術者さんにとっては、「大きくといっても、一体全体どこをどのくらい大きくするの???」となるわけです。
ある意味、オーダーする側と 受ける側で話がかみ合っていない状態ですね。
本田宗一郎さんの名言
<我々は、最初から苦しむ方向をとったから、あとは楽になった。真似をして楽をしたものは、その後に苦しむことになる。
研究者として大事なところはそこだろうと、私は今でも考えている。一度、真似をすると、永久に真似をしてゆくのである。>を見て思ったのですが、
「象徴的な答え」から「具体的な結果」にするというのは、
基礎研究というか、基礎知識の量の違いが、対応力に影響するのではないか?と思ったわけです。
つまり、『ちょっと大きくして』というオーダーに対して、「このくらい大きくすれば、このくらいの効果がある」という計算ができるかどうか
その計算にしても、全体のバランスや性能を落とさず、加工できるというのは、その分野の基礎知識量によるのでは?と思ったりします。
ただ、技術者のみんながみんな多くの基礎知識を持っているとは限らない訳ですし、
その基礎知識が絶対というほど、昇華されたものでなければ、やはり「具体的にどの場所をどのくらい大きく」という返答にならざる得ないと思う訳です。
中国の場合、『サンプルと同じに制作して』とオーダーした場合の完成度の高さは、非常に高いと思いますが、
変更点が増えてくると、こちらの具体的な指示が必要になってくるので、具体的に落とし込んで、指示をする必要があるかと思います。
2013年10月18日